龍とは何か

人が龍の力を必要とし、龍も人を必要とする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る
『老龍』

龍にも様々、種があるのです。
龍神と龍は、それぞれ違う存在。
便宜上…そう、方便ですね。
表現の上で、龍を「龍神」と表すことはあるでしょう。
ただ、それは本来、別のモノです。

緋呂は最近、肩書きを「異界龍画師」と改めました。
緋呂が描いているのは、「龍」。
龍神、という表記をすることは便宜上、あっても…です。
基本的には、緋呂は今まだ、「龍」しか描いてはいません。

わかる人には、わかるお話。
わかる人にわかればいいお話し…でも、あるのです。

その「龍」にも、様々、種があるのですよ。
木火土金水、五行のエレメント全て、それぞれの種がありますし。
大きさや姿も、実に様々。
ツノのカタチや数、羽根があったりなかったり、ウロコ一つとっても、いろんなタイプあり。
龍というのは、とてもバラエティ豊かなんです。

そして。
その命の始まりと終わりの様相も、種によって様々なのです。

この絵は、緋呂が龍を描き始めてまだ間もない、龍画初期の頃の作。

『老龍』

描き始めて間もない時に、こういうのを描く…というのが、一風変わった人なんですけれど。
これは、老いて、間もなく天寿を終えようとしている姿。

間もなく…といっても、人の時間にしたら、かなりの長さになるかもしれませんね。

静かに、終の地を選び、静かに、自然に還るのを待つ。
この龍は、大地に終の場を選びました。
やがて、その身は朽ちていき、土に還ります。
そこに植物が根を下ろして、水をたくわえ、小さな生き物たちの安住の地が生まれます。

そして、龍のカケラは…この場合は、魂というか…「核」と言うのがいいのかもしれません。
その奥深くで長い眠りにつき、再び甦る日まで、エネルギーを蓄えるのです。

この次に、命が甦る時。
その時は、この姿としては生まれ出ないかもしれません。
それは、甦るまでの過程や、復活のきっかけとなったのが何か…とか。
様々な要因が精緻に絡み合ってはじめて起こる、奇蹟のようなもの。

今。
地球には、たくさんの龍のカケラが眠っています。
でも、甦ることができるだけの質の高いエネルギーを蓄えることが難しくなっています。
また、正しく甦らせてくれる「きっかけ」になれる者は、もっと少なくなっています。

人には龍の力が必要。
そして、龍も、人の力を必要としています。

でもね。
強引に甦らせようとしては、いけません。

無理に甦らせても、龍は、その真価を発揮することができないばかりか、「紛いモノ」に変わり果ててしまうかもしれないのです。

まずは…
そうね。
龍の、ほんの小さな小さなヒトカケラを固定した「依り代」のようなものを、身近に置いて。
それと引き合う龍の魂に、あなたの存在を知らせる…そういうところから、始めるのが、いいのかもしれません。

 
 

この作品は、『成った日』と対の作品として作られた。今は、ある方が二作揃いで可愛がってくださっておるよ。

 
 
 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る